ラグビー女子日本代表・津久井萌選手が来福 小学生たちと交流
2025年02月16日 のニュース

第21回府北部タグラグビー交流会が11日、京都府福知山市猪崎の三段池公園総合体育館で開かれ、特別ゲストとして15人制ラグビー女子日本代表の津久井萌選手(24)=横河武蔵野アルテミ・スターズ=が参加した。J・福知山ラグビースクールの女子選手たちが、憧れのトップ選手と対戦したり、一緒にチームを組んだりして、親睦を深めた。
同交流会は市ラグビーフットボール協会(外賀誠会長)が主催。両丹日日新聞社など後援。子どもの健全な成長、生涯スポーツの普及を目的に、毎年開催している。
今回の津久井選手の訪問は、外賀会長の息子でA級コーチの資格を持つ一薪さん(26)が、昨年に同資格の講習会で津久井選手と知り合ったことがきっかけ。J・福知山は、スクールの女子選手が多くなってきていることや全国的に小中女子選手カテゴリーの大会が増えてきていることなどを受け、女子単独の活動を視野に入れている。そこでトップ選手と交流できればと、一薪さんがオファー。津久井選手が快く承諾して実現した。
津久井選手は2016年に16歳8カ月の史上最年少で日本代表デビューをし、17年のワールドカップでは全試合に先発出場。日本人女子として初の大会ベスト15に選出された。
交流会では、参加した市内外の女子小学生9人の合同チームとJ・福知山の保護者パパチームが対戦。津久井選手は女子チームに参加し、円陣を組んで気合十分。津久井選手の速く正確なパスに会場は盛り上がり、子どもたちは間近でトップの技術を経験した。
女子チームの選手たちはほかにも、津久井選手が加わったJ・福知山ママさんチームと対戦したり、津久井選手による個別指導も受けるなどして、終始和やかにラグビーを楽しんだ。
最後に、今年にイングランドで開催されるワールドカップの代表メンバーに選ばれている津久井選手にエールを送った。
交流会を終え、一薪さんは「普段、女子だけでチームを作って試合をすることは少ないので、子どもたちもとてもうれしそうでした。現日本代表の津久井選手とプレーできたことは子どもたちにとってすごい経験で、今後の励みにもなると思います」と話していた。
津久井選手の訪問前には、市内のほか宮津市や福井県から集まった子どもから大人までの22チーム150人が、3部門に分かれて対戦。腰に付いたタグを取られないよう、器用に体をひねってよけたり、相手の守備が薄い所を目がけて果敢にトライを狙い、決まると「よっしゃ」「ナイス」と仲間と喜び合っていた。
写真(クリックで拡大)=津久井選手と交流する女子チーム