更新は一日平均5回 めざせ「日本一のホームページ」 京都府立中丹支援学校

2025年01月02日 のニュース

 京都府福知山市私市の府立中丹支援学校(高野美和校長)は、情報発信に力を入れている。驚くべきはホームページの更新回数で、一日平均約5回と高い頻度で新着記事を投稿。地域社会とつながる架け橋になればと、「日本一のホームページ」を合言葉に奮闘している。

 「話題を発信することで、多くの人に学校のことを知ってもらい、より地域とつながりたい」「児童生徒が卒業したあとは各地域で暮らすことになる。地域の人たちに子どもたちのことを理解してもらい、地域の中でともに過ごしていってもらいたい」との思いで、昨年度から本格的にホームページの更新頻度を増やしている。

その日の出来事を最短10分で

 小学部、中学部、高等部の各教務部長が、写真撮影から文章作成、更新作業までを担当。以前は記事をホームページに掲載するまでに1週間ほどかかったが、スピード感をもって、その日の出来事をリアルタイムで発信しようと、管理職の確認と決済の仕方を簡素化。速いもので撮影から10分でアップできるようになった。

 高等部の教務部長を務める長内修平教諭は「子どもたちの成長が感じられるものや良い表情を多く載せたいと心掛けています。更新回数に目標を置いているわけではなく、どんどん発信していこうと言っていたら、一日5、6本の記事が上がるようになりました」と話し、後野雄一郎副校長は「実際、更新頻度でいうと府内の特別支援学校や高校では一番ではないかと思います」と胸を張る。

 今年度からインスタグラムの活用も始めた。昨年4月に公式アカウントを立ち上げ、若手教員6人でつくる地域連携部(福井祐貴部長)が運用。更新内容は、ホームページの記事を引用しているが、福井部長は「今後、動画投稿などインスタならではの機能をさらに生かしていき、フォロワー500人をめざしたい」と意気込む。

 またユーチューブで動画を投稿している。昨年度の「高等部3年生を祝う会」で教職員が合唱を披露した動画をアップすると、23万回(昨年11月27日時点)再生され、大きな反響を呼んだ。

働き方改革でなく「働きがい改革」

 同校では今年度、学校教育目標「いどむ つながる かがやく」の頭文字から「CCSプロジェクト」と名付けた取り組みを始めた。児童生徒や教職員のやりたいことを具現化していくもので、このプロジェクトを通じて児童生徒だけでなく、教職員たちも生きいきとさまざまなことに挑戦している。

 それに加えて今年度から、働きがいのある職場づくりを推進。後野副校長は「働き方改革の勤務時間の短縮などの先にある『働きがい改革』というものに取り組んでいる。先生たちが生きいきとやりがいを感じて、教育現場で力を発揮してもらえる学校づくりをめざしています」という。

 高野校長は「CCSプロジェクトを通じて、子どもたちや先生たちがさまざまなことに自主的に取り組み学校全体の士気が上がっていて、良い雰囲気です。私たち教職員は子どもたちがより幸せに生きていけるよう、授業力を高めることはもちろんのこと、切磋琢磨し、力を合わせて本校の教育を推進していきたい」と話している。

写真(クリックで拡大)上から

・一眼レフカメラで、製品作りに取り組む生徒を撮影する長内教諭(右)

・小学部の教職員の打ち合わせを伝えるホームページ画面

・中学部の校外学習の様子を伝えるインスタグラム

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