福知山市の電子図書館 貸出、閲覧とも3年連続全国一
2024年07月13日 のニュース
京都府福知山市の市立図書館(山路智子館長)が運営する「ふくちやま電子図書館」は、全国の355館の中で、昨年度の人口1千人あたりの貸出数、閲覧数がともに1位になった。22年10月の開設から首位をキープしている。
集計結果は図書館運営の最大手、図書館流通センター(本社・東京都文京区、谷一文子社長)の電子図書館を導入している図書館が対象。ふくちやま電子図書館の昨年度の貸出数は15万2825点(1千人あたり2008・6点)、閲覧数は33万5551点(同4410・2点)だった。1千人あたりの貸出数は一昨年度とほぼ同じで、閲覧数は減ったものの高水準を維持している。
蔵書数は2万3696冊で、今年3月末で全国4位のコンテンツ数となっている。市内の小中学生約6千人に、利用に必要なIDを発行しており、朝読書、調べ学習で活用されるなど、若い世代の利用が多いことが1位を維持する主な要因になる。
子どもに人気の本は、同時に何人でも借りられるように、2月から「児童書・絵本読み放題パック」を導入したほか、特集を毎月更新するなど利用向上に向けた工夫を続けている。
さらに、地域資料の公開も始めており、妖怪博士ちゃんとして有名な関本創さんが手掛け、市が発行した絵本「節分で追い出された鬼はどこへいく?」をはじめ、「福知山城の歴史」「福知山の自然遺産」など6点は、利用登録などが無くても閲覧できる。
職員は「今年は市立図書館開設100周年の記念すべき年。リアルとオンラインの両輪で、さらに市民の読書習慣をサポートしたい」と意気込んでいる。
写真(クリックで拡大)=子どもたちが朝読書などで多く利用している