市展賞5部門とも市外からの応募作 第59回福知山市展

2023年10月22日 のニュース

 第59回福知山市展が11月2日から5日まで、京都府福知山市中ノの市厚生会館で開かれる。北近畿を代表する公募展で、写真、書、絵画、彫刻、工芸の5部門に計424点の応募があり、このうち市展賞などの入賞、入選作と、委嘱作家、無鑑査作家、招待作家の作品計288点が展示される。審査員は「応募数は昨年度(456点)と比べ減少したが、全体的に作品の完成度は高く、出品者の芸術への意識の高さが感じられる」と評価している。

 市展賞は5部門とも市外在住者が受賞。写真は山本一郎さん=兵庫県養父市=の「午後の刻印」▽書が西村美香さん=綾部市=の「西句橋」▽絵画は坂東信行さん=宮津市=の「原始への憧憬(瞑想)」▽彫刻が西山良文さん=綾部市=の「秋桜日和」▽工芸は永井恵子さん=与謝野町=の「裂織『千年椿』」が選ばれた。

 今年度は各分野で優れた実績を収めている審査員の作品7点も展示。11月2日~4日には同会館で各部門の講評会をする。また5日午後3時から駅前町の市民交流プラザで表彰式がある。

 市展の開催時間は午前9時から午後6時(5日は同5時)まで。入場無料。

 奨励賞、市展新人賞、委嘱作家賞は次のみなさん。

◎奨励賞◎

 【写真】塩見博之(綾部市)、大西憲夫(和久寺)、木嵜敏清(上紺屋)、はたの与彦(舞鶴市)、小谷芳樹(兵庫県丹波篠山市)

 【書】谷口志津代(かしの木台)、根垣万里子(戸田)、福林良子(荒木)、大田貴彦(舞鶴市)

 【絵画】細見茂樹(宮津市)、小滝ちづ子(観音寺)、志田久子(大江町夏間)、安達一男(綾部市)

 【彫刻】高階康之(養父市)

 【工芸】松尾由記子(天田)、平石忠(北栄町)

◎市展新人賞◎

 【写真】木崎誠(前田)【書】伊藤三佐子(堀)【絵画】坪倉晶子(前田新町)【彫刻】久田博基(綾部市)

【工芸】曽根典子(猪崎)

◎委嘱作家賞◎

 【写真】梶村明生(土師)【書】平田清象(京都市)【絵画】田野島美弥子(森垣)【彫刻】四方和行(綾部市)【工芸】橋治子(夜久野町直見)

【写真】山本一郎さんの「午後の刻印」
審査員講評:無機的なコンクリートの空間に広がる影と、そこに配置された赤いカラーコーンと人物が、見事な調和を見せています。作者の優れた構成力に感銘を受けました

【書】西村美香さんの「西句橋」
審査員講評:作品全体が変化に富んだ楽しい作です。その変化は自然で、格調高くまとまりました。しばらく見ていても全く飽きがこない秀作です

【絵画】坂東信行さんの「原始への憧憬(瞑想)」
審査員講評:何か一つの教訓を思い起こさせ、心引き締まります。丁寧で細やかな表現で、画面全体に神経を配られ、造形性にも主眼の置かれた絵です。それ故に絵画作品として表現の強さがあり、存在感ある秀作となっています

【彫刻】西山良文さんの「秋桜日和」
審査員講評:全身緊張感のある美しい女性像である。顔、胴、脚、台と美しいプロポーションが印象的である。着色も黒であるが、渋くよく抑えられ美しい

【工芸】永井恵子さんの「裂織『千年椿』」
審査員講評:樹齢1200年といわれる千年椿を裂織のつづれ織と立体的な横糸使いで生命力を感じる作品となっており、作者のモチーフに対する畏敬の念が感じられます

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