ジオラマに夢中、火夫体験に行列 新福知山鉄道館

2023年09月07日 のニュース

 北近畿の交通の要衝で、明治時代から鉄道とともに発展してきた京都府福知山市の歴史を伝える「福知山鉄道館フクレル」が、8月26日の開館以来、鉄道ファンらの人気を集めている。福知山駅の今昔を再現したジオラマ、蒸気機関車(SL)の火夫体験などは子どもたちに大人気で、親子連れらが続々と訪れている。

 福知山には、全国で27カ所にしかなかった旧国鉄鉄道管理局が置かれるなどし、多数のSLや鉄道職員たちが活躍してきた。館内では旧鉄道館「ポッポランド」から引き継いだ資料とともに鉄道の歴史を紹介している。

 9月5日までの来館者数は2972人で、日曜日だった3日には617人が訪れた。入会から1年間、入館料が無料になるフクレル応援サポーターには611人が登録しており、会員証が腕章型のAタイプが110人、バッジのBタイプが501人。また、市内の23店舗が協賛店舗としてサポーターへの優待特典を提供している。

 3日は、館内に設置されたSLの動輪や大写真などと一緒に写真撮影をする家族連れ、キッズコーナーのプラレールで遊ぶ子どもたちなどでにぎわい、電車の運転シミュレーター、火夫体験には行列ができた。

 母親と一緒に楽しんでいた大正小学校3年の石田旬君は「SLがカッコいい。火夫体験をしてみて、石炭を入れるのが意外と難しいことがわかりました。何回でも来たい」と目を輝かせていた。

 2歳の息子と訪れた田井慎太郎さん(35)=大池坂町=は「子どもと来るのに良い施設で、一緒に出かけられる場所が増えてうれしい。応援サポーターにも入りました」と笑顔を見せた。

 土・日曜日には、旧国鉄職員OBらでつくる「西日本鉄道OB会」の会員が、希望者に展示品や鉄道の歴史などを説明しており、京都市内、三田市内などから話を聞きに訪れる人もいた。同会の前会長、塩見充男さん(82)は「福知山と鉄道の歴史、SLの魅力を知る人が増えればうれしいです。気軽に声をかけてもらえれば」と話している。

 毎週火曜は休館。

 

写真(クリックで拡大)=大人も子どもも夢中でジオラマを眺める

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