「燃え跡あった」市民から通報相次ぐ 不審火続く福知山

2023年06月21日 のニュース

 不審火が続く京都府福知山市で、市民から「燃え跡があった」との通報が相次いでいる。また市は、17日に木塀が焼けた野家の一宮神社で、文化財への被害調査をした。

 一宮神社は本殿と境内4社が府登録文化財になっている。火災について警察と消防が調べているが、これとは別に市文化・スポーツ振興課の職員が19日に現地を訪れ調査。宮司が同行した。本殿の損傷は確認されなかったが、市指定文化財でもある境内社の大原神社の廻廊の足場側面に、焦げた跡があった。

 市職員は「大原神社は、享保4年(1719)に建てられた貴重な文化財。修理については、必要かどうかも含めて府とも相談しながら進めていきたい。これ以上、文化財などで火災が起きないよう願っています」と話している。

 市内では15日夜に前田で愛宕神社の本殿など3棟が全焼。18日未明には両神社の間にある土師のホームセンターで店舗軒先の商品が燃える火災があり、市民の間に不安が広まった。

 愛宕神社近くでは5月24日に空き家の玄関付近から出火し、天井、窓ガラス、雨戸などを焼いた。

 このほか19日に、土師の空き家に焦げ跡があるのを通行人が見つけて警察へ通報。21日午前には、前田の民家に「燃えた跡がある」と通報があった。

 大橋一夫市長は20日、「連日の不審火に対し、不安に思っておられる市民のみなさんがいることと思う。市としても警察に協力し、消防署、両分署の消防隊による防火広報や、自治会長文書による注意喚起を行い、防火に努めたい」と話した。

 

 

写真(クリックで拡大)=一宮神社の境内社で見つかった焦げ跡

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