新文化ホールの客席は600程度で 厚生会館の1000席から減らし

2023年06月05日 のニュース

 京都府福知山市の文化創造拠点施設となる新文化ホールの整備基本構想・基本計画検討委員会(委員長・本杉省三日本大学名誉教授)の第9回会合がこのほど、中ノの市厚生会館で開かれ、施設の規模や機能などを盛り込んだ基本計画案が示された。計画案では、新文化ホールの建設予定地は厚生会館が建っている場所で、客席の規模は600席程度としている。

 市は2019年3月に策定した市文化振興基本方針に掲げる基本施策を推進するため、1962年に開館し、老朽化が進む厚生会館に代わる施設として、新文化ホールの建設を計画。昨年、有識者や市内の各種団体の代表、市民公募委員ら13人で発足させた検討委で、7月から会合を重ね、基本構想・計画の策定に向け意見を出し合っている。12月には検討委の議論に基づき、市が基本構想を策定した。

 委員たちの意見を聞いて、市がまとめた基本計画案では、施設はホールと創造活動、交流、防災対応の4つの機能を持たせる。

 ホールは2階以上に設置。客席については、段床固定式とし、席数は演技者の表情が分かり、舞台と客席の一体感が得られる空間とするため、現在の厚生会館の1千席より減らし、600席としている。

 ホールとは別に、楽屋やリハーサル室、練習室、飲食スペース、キッズスペースなどの設置も計画。水害などの災害に備えた施設にし、地上5メートル以上の場所に避難所のスペースも確保する。

 第9回会合では、基本計画案を議論。創作室の設置の是非についても討議し、委員からは「1階に設ける計画の駐車場に、市民が交流したり創造活動ができるスペースを設けてはどうか」などの意見が出された。

 市では会合で出た意見を反映させて整理した基本計画案に対して、6月中ごろに市民からのパブリックコメントを募る。策定は7月中を予定している。

 

写真(クリックで拡大)=老朽化が進む市厚生会館

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