「食前、食後、食間っていつ?」 薬剤師と学生が出前講座で解説
2023年04月13日 のニュース
薬の正しい服用方法を学ぶ出前講座がこのほど、京都府福知山市下紺屋町の昭和東集会所で開かれた。内記五丁目の内記ゆう薬局の薬剤師が、正しい量や飲み方などを説明し、近隣自治会の高齢者約30人が熱心に耳を傾けた。
昭和学区東地区8自治会の民生児童委員、自治会長で運営する住民交流「いきいきサロン」が主催。薬剤師の松原恭子さん(66)、同薬局で実習している大阪大谷大学薬学部4年(学年は講座開催時)の吉崎美海さん(21)の2人が、分かりやすく解説した。
薬を飲むタイミングについて、「食前は食事の30分前くらい、食後は食事が終わって30分後までに飲むということ。食事の前後5分以内に飲む食直前と食直後もあります。また食間は、食事と食事の間という意味で、前の食事を終えてから約2時間後が目安。食事中に飲むのではないので、注意してください」と伝えた。
さらに一日3回薬を飲む場合、昼に飲み忘れたからと、夜に2回分飲むなどすれば、体に害が出る可能性がある▽治ってきたからといって、自己判断で服用を中止せず、指示があった期間は服用を続けるのが基本-と説明した。
服用する薬が多くなると、飲み忘れや飲み間違いが起きることがあり、その場合は医師に正直に伝えるか、薬局に持ち込んで確認してもらうことを勧め、多様な服薬支援策があることも紹介した。
写真(クリックで拡大)=高齢者の関心が高い内容で、多くの人が聴講した