長田野:無公害工業団地の熱源支える 長田野ガス
2023年04月07日 のニュース
京都府北部の経済を支える、福知山市の長田野工業団地。立地企業でつくる長田野工業センターが、今年で設立50周年を迎えた。団地ではどのような企業が操業しているのか。一社ずつ訪ねる。

従業員全員がボランティア参加 長田野ガス
長田野工業団地内の工場、住宅に都市ガスを提供している長田野ガス。代表取締役社長・伊藤雅樹さん(60)にインタビューした。
Q…自社の強みやPRポイントを。
A…工業団地の操業開始当初から、無公害を目指す団地の熱源として下支えをしてきたと自負しています。最初は第三セクターのような位置づけでしたが、団地の発展と共に規模を拡大して、現在はコスモ石油と大阪ガスの関連会社です。「安全安定供給」を経営理念として配管の耐震対応工事は2023年度に完了予定で、震度7でもガス漏れを防ぐことができます。
Q…今後の展望は。
A…2050年カーボンニュートラルの実現までの転換期の燃料として、公害負荷の低い天然ガスの果たす役割があると思っています。また、CO2と水素からメタンを合成した「e-メタン」への転換により工業団地の皆様の脱炭素化に役立ちたいと考えます。

Q…地域や社会貢献の取り組みは。
A…企業ボランティアとして市内で草刈りをしています。全従業員が年1回は必ずやるようにして現地の方と交流もあります。大江町毛原で作業をした時に地域通貨をもらい、どぶろくを買いました。
Q…福知山の好きなところや思い出話を。
A…バイクが好きで休みの日はツーリング。四方八方風光明媚で信号が少なく良いですね。単身赴任中で、新型コロナウイルス禍の移動自粛で3年前の正月に帰省できず、福知山の雑煮を一人で調べて作ったのは笑い話です。
=肩書きは取材当時=
【長田野ガスセンターメモ】
操業開始=1972年9月
従業員数=30人
年間製造出荷額=約28億5千万円。
写真上=ガスプラントと従業員
写真下=伊藤雅樹社長