花火大会関連の請願　「時期尚早」と市議会で不採択

　福知山市議会3月定例会は29日に閉会。最終日の本会議に請願が2件あり、今夏に花火大会を計画している「福知山ＨＡＮＡＢＩ実行委員会」が市に後援名義を求めた請願は、議長を除く23人のうち7人が賛成、16人が反対し、不採択となった。

　3人が賛成討論に立ち、実行委が、事故を風化させないために伝承碑を建立したこと、被害者から一定の同意を得ていることなどに触れながら、「市民の代表である議会もその一歩を後押しし、ともに安全安心の花火大会をめざしていく必要がある」「花火大会が消えた明石市と同じようにしてはいけない」などと訴えた。

　一方、2人が反対討論。「福知山を盛り上げていこうという思いは理解できる」「花火そのものに反対しているわけではない」と前置きした上で、「時期尚早」「緻密な計画と安全の確保、万が一災害や事故が発生した際の責任の所在などが現時点で見えない」と述べた。