電子図書館来館者がリアル図書館の2倍に

2023年02月01日 のニュース

 福知山市立図書館(山路智子館長)は、いつでもどこでも読書が楽しめる「ふくちやま電子図書館」をインターネット上に開設し、1月で1周年を迎えた。新型コロナウイルス禍の影響が長期化しているなか、「ログイン数」は図書館の年間入館者数の約2倍、延べ28万8070回(昨年12月31日時点)を記録した。

 年間入館者数は、駅前町の図書館中央館や旧3町に設置する3分館を合わせて、2016年度は27万人を超えていたが、新型コロナウイルス感染症が流行した20年度は15万2478人、さらに21年度は12万8882人と減少し、22年度もほぼ横ばい状態だという。

 そんななか、22年1月に図書館の利便性向上を目的として「ふくちやま電子図書館」を開設。インターネットに接続できる環境があれば、パソコン、タブレット、スマホなどから24時間いつでも利用できる専用サイトの運用を始めた。

 その後、書籍の充実に努め、閲覧できる書籍数は当初の約1万8千冊から約7千冊増やし、現在は2万5千冊を超える。また昨年には電子図書館の使い方講座を開催し、利用促進を図った。

■小学生の利用多く児童書が人気■

 この1年を振り返ると、特に小学生の利用が多く、文学や調べ学習の児童書が人気を集めているという。年間の貸出冊数は、中央館の21年度と比べて半数にあたる延べ19万5429冊(昨年12月31日時点)を数えた。

 山路館長は「当初の想定を上回る人に利用していただきました。来館型と非来館型を併用したハイブリッド型の図書館として、今後も多様な選択肢の確保と利便性の向上をめざし、さまざまな形で市民が読書に親しむ機会を提供していきたい」と話している。

 

写真=開設1周年を迎えるふくちやま電子図書館

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