公設市場を民営化 福知山市が議会に廃止案
2022年11月28日 のニュース

京都府福知山市は、市公設地方卸売市場(厚中問屋町)の民営化を来年度に計画している。12月1日に開会する市議会12月定例会に、公設市場特別会計条例の廃止案など22議案を上程する。
公設市場は1981年6月に市が開設。福知山、綾部両市を圏域とし、生産者の販路確保と生鮮食料品の安定供給を目的としている。
取扱高のピークは、水産物も扱っていた1990年の22億1千万円(青果は約13億1千万円)。2004年から青果のみになり、2013年には6億円と過去最低となったものの、少しずつ盛り返して18年には8億円となり、その後は7億円台で横ばいとなっている。

近年は指定管理者制度を導入し、株式会社丹波松下農園が施設管理をし、福知山合同青果が野菜などの売買を担っていた。2019年に「あり方検討調査」を実施し、より柔軟に同市場の利活用ができるよう民営化に向けた調整を進めてきた。
写真上=公設市場は現在、青果のみを取り扱っている
写真下=来年度から民営化が計画されている公設市場