藤井竜王が開幕の一手 竜王戦第4局、福知山城で始まる
2022年11月08日 のニュース

第35期竜王戦第4局が8日午前9時、京都府福知山市の観光スポット、福知山城天守閣で始まった。タイトルの初防衛に臨む藤井聡太竜王(20)と挑戦者の広瀬章人八段(35)が対局。先手の藤井竜王が飛車先の歩を進め、熱戦の火ぶたを切った。ここまで2勝1敗の藤井竜王が勢いに乗るか、広瀬八段が星を並べるか注目が集まる。
竜王戦は日本将棋連盟など主催。7番勝負で4勝をした方が竜王となる。福知山での開催は2回目。
若き天才・藤井竜王は史上初めて10代で五冠(竜王、王位、叡王、棋聖、王将)を達成し、叡王、王位、棋聖を防衛。竜王戦では初戦で黒星をつけられたものの、柔軟な対応力で第2局を制し、第3局では劇的な逆転を収めた。
対する広瀬八段は4年前、今回と同じ1勝2敗で迎えた竜王戦福知山城対局で当時の羽生善治竜王を破り、そのままタイトルを奪取した経験がある。今回の竜王戦では、意表を突く作戦と切れ味の鋭い攻めで藤井竜王に迫る。初日は午後6時ごろまで対局し、翌9日に終局する。
写真=一手目を打つ藤井竜王(左)と広瀬八段(きょう午前9時ごろ、福知山市撮影)