高校将棋新人大会府予選で優勝 共栄・吉川さん2度目の全国へ
2024年11月08日 のニュース
第33回全国高等学校文化連盟将棋新人大会(全国高校文化連盟など主催)に、京都府福知山市東羽合の京都共栄学園高校将棋部2年生の吉川遥翔部長(成和中出身)が出場する。10月27日に京都市左京区の京都文教高校で開かれた「府高校総合文化祭将棋部門」で優勝し、府代表としての出場権を得た。
新人大会は1993年に始まった。47都道府県から予選を経て集まった出場者が、冬の高校生将棋日本一を決める。来年1月30日~2月1日に長崎市の長崎県立総合体育館で開かれる。
吉川さんは小学2年生の時に市内の教室で将棋に出合い、市内外の教室で腕を磨き続けている。8月にも全国高校将棋選手権大会に出場した。
新人大会の府予選も兼ねた同文化祭将棋部門では、有段者のA級に出場。19人が3戦し、勝ち点で上位8人を決めて決勝トーナメントをした。全国への出場枠は上位2人となっている。吉川部長は予選を4位で突破した。
決勝トーナメントでは、全国出場がかかった準決勝で特に集中したと言い、相手の早繰り銀に棒銀で対応し、端攻めや挟撃を絡めて着実に盤上を制した。迎えた決勝では序盤の優位を保てず逆転されたものの、強気に攻め続け、相手の時間切れで勝ち切った。「終盤は自分の詰みが見えていてひやひやしましたが、相手にも詰みがあると確信し、攻め続けて心理戦を仕掛けました」と振り返る。
全国新人大会は男女別の個人戦で、それぞれ4局する予選で決勝トーナメント進出者を決める。夏の全国大会では、あと1勝で決勝トーナメント進出となるところで、全国4位になった神奈川県の選手と対局。接戦となったが惜しくも敗れて悔しさが残った。
吉川さんは「今回は決勝トーナメント進出を目標に頑張り、気負うことなくいつも通りの将棋を指したい」と意気込む。
共栄高将棋部顧問の山下明彦教諭は「全国でも戦える実力が十分あるので、全力で楽しんでほしい」とエールを送る。
写真(クリックで拡大)=将棋が好きで対局が楽しいと話す吉川さん