最新機器整備した府立工業高 府議会が成果確認
2022年10月29日 のニュース

京都府議会決算特別委員会は、前年度の府事業の成果や課題をみる現地調査を行い、25日に福知山市石原の府立工業高校を訪れた。府予算を活用して同校に整備された最新機器が、ものづくり人材育成に役立っていることを確認した。
決算特別委は府議29人で構成。現地調査は24、25両日に、京都市内、府北部、府南部の3班編成で回った。
府北部は3班の9人が担当。府立工では、府立高校産業教育デジタル化事業を活用して、長年の懸案だった機器の大規模更新が実現した。計2億4700万円が投じられ、精密旋盤、3Dプリンター、高電圧試験装置などが整備された。
須貝義和校長は「老朽化とデジタル化の進行で、ずっと困っていました。今回の整備で学校がめざすものづくり人材育成がさらに進みます」と喜んだ。
府議たちは、機器の更新頻度、生徒の進路状況、最新機器への教員の対応力などの質問をしてから、学校関係者の案内で、整備された機器を見学して詳細説明を受けた。
この日は、府が運営助成をした夜久野町板生の市人権ふれあいセンターさわやか館も訪れ、3班班長の府議は「人権ふれあいセンターは利用人数が増えたと聞きました。府立工業も現場で喜ばれており、そういうところに予算が使われていることが確認できた」と話していた。
写真=府予算で整備された府立工業高校の3Dスキャナー型三次元測定器を見る委員ら