個性あふれる鬼や妖怪がずらり 日本の鬼の交流博物館で「魑魅魍魎展」

2022年10月24日 のニュース

 京都府福知山市大江町佛性寺、日本の鬼の交流博物館(村上誠館長)で、秋季特別展「21世紀・魑魅魍魎展」(市教育委員会主催)が開かれている。イラストレーター兼デザイナーの増本大二郎さん(44)=福岡市=と、増本さんがプロデュースする妖怪アート集団「ミず鬼ずム」が制作した鬼や妖怪の陶板レリーフ、墨彩画など約60点が並ぶ。11月30日まで。

 増本さんは大学2年のころに墨彩画を描き始め、3年の時には作品のモチーフ探しのため、国内の鬼や妖怪の伝承地を巡るうちに鬼伝説に興味を抱くようになり、作品に採り入れだした。大江町にも訪れ、さまざまな鬼に触れた。

 陶板レリーフは愛知県の瀬戸粘土を使用。こねて形作り、平板に付ける。今回は「日本伝承妖怪展」と称し、妖怪をデザインした架空の催しの看板やたくさんの鬼面を配した作品計9点を出展している。

 また、かわいい鬼のキャラクター「おにっぺ」を描いた墨彩画や未来の鬼がすむ城のCG画、鬼の屏風絵なども展示。ミず鬼ずムの作品は、大江山鬼伝説で有名な「酒呑童子」や「茨木童子」「赤鬼」といったCG画などが並ぶ。

 増本さんは「鬼は怖くて、嫌われ者のイメージがありますが、神様として祭られたり、ひょうきんな一面もあります。そうした個性あふれる鬼や妖怪の姿を作品にしているので、ぜひ見に来ていただきたい」と来館を呼びかけている。

 入館は有料で、開館時間は午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。月曜は休館。


写真=鬼や妖怪の陶板レリーフを見る増本さん

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