義眼のレスラー乱丸さんが大江学園で講演 体操指導も
2022年10月21日 のニュース

義眼の女子覆面プロレスラー・救世忍者乱丸さんが、福知山市大江町波美、小中一貫教育校・大江学園(青木広典校長)を18日に訪れて講演した。乱丸さんは3歳の時に病気で左目を摘出。義眼を付け、プロレスを続けていて、様々な困難を乗り越えてきた半生を包み隠すことなく話した。
子どもたちに、他者への思いやりや、コツコツと学ぶことの大切さを知ってほしいと、学園が乱丸さんを招き講演会を開催。5、6年と中学1~3年、保護者ら約200人が聴講した。
乱丸さんは父の影響で空手を習い、世界大会に出場した経験を話した。プロレスについては、目の病気を理由に、入団テストで不合格になったり、入団したある団体で理不尽な扱いをされたりしてきた苦い経験を吐露。いったん、リングから退いたが、レスラーのジャガー横田さんの勧めで、再びリングに上がった時の喜びなどを語った。
児童、生徒たちには「夢を持つには不安がつきもので、つらいことや苦しいことはあると思いますが、いつまでも夢を追いかけて」とエールを送った。
講演の前には小学1~4年生107人を対象にした「プロレス教室」があり、乱丸さんと後輩レスラーが体操の前転、開脚前転、後転を手ほどきした。
乱丸さんは前転をする場合は「首を中に入れるように回って」などとアドバイス。児童の体を手で支えて教えた。指導のあと、後輩レスラー相手にプロレス技を披露。首投げなども見せた。
4年の佐藤凛那さんは「分かりやすく教えてもらい、うまくできるような気がしました。首投げはすごかった」と話していた。
写真=子どもたちに前転の仕方などを教える乱丸さん