品質は例年通り 京の秋の味覚「紫ずきん」収穫が始まる

2022年09月09日 のニュース

 京の秋の味覚として知られる黒大豆枝豆「紫ずきん」の収穫が、京都府福知山市内の生産農家で始まった。甘さののった大きな粒だけを厳選し、袋詰めするなど、汗を流しながら出荷作業を進めている。

京都府が開発したオリジナル品種。高級食材として知られる丹波黒大豆を、枝豆として食べやすいように改良したもので、粒が大きく、もちもちとした食感と濃い甘みが特徴で、人気を集める。

粒がうっすら紫色になることから名付けられた。京のブランド産品に認定されていて、今年は、福知山市、綾部市、亀岡市、京丹後市、南丹市など府内の約52ヘクタールで栽培されている。福知山市内では60戸が約3・9ヘクタールで育てている。

野間仁田の生産農家、谷垣弘明さん(76)は、そのおいしさに魅了され、栽培を始め今年で4年目。今年は6月ごろに、自宅近くの畑の約5アールで作付けし、病害虫対策などを行い、9月8日に初収穫を迎えた。

この日は、枝ごと地元の集出荷場へ運び、計6人で作業。ハサミを使って枝からさやを切り落とし、粒の大きさや色味を確認し、病虫害の有無などをみて選別し、袋詰めをした。

谷垣さんは「今年は雨が多くて心配していましたが、品質は例年通りの出来です。初日の収穫量は去年に比べると少なかったですが、これから増えることを期待したい」と話していた。

京都府農林水産部農産課は「今年は暑かったり、局地的な雨が降ったりと天候不順で、作りにくい状況でしたが、農家さんには丁寧な作業をしてもらい、例年通り順調に出荷されています」と喜んでいる。

極早生、早生、晩生の3種類があり、収穫は10月下旬ごろまで続く予定で、出荷量は昨年よりも約8トン増の約143トンを見込む。京都や大阪、東京の市場などで販売される。


写真=選別作業をする谷垣さん(右)ら

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