明智光秀主人公の新作能 合戦場面では甲冑隊が熱演、観客らはスケールの大きい舞台を楽しむ

2022年08月31日 のニュース

 福知山とゆかりの深い武将・明智光秀を主人公とした「スペクタクル新作能 光秀×甲冑隊in福知山」(丹波能楽振興会主催)が27日、京都府福知山市中ノの市厚生会館で催された。前回は3月に福知山城で無観客で上演され、オンライン配信されたが、今回は客を入れての公演で、訪れた人たちが、合戦の場面も採り入れたスケールの大きい能舞台を楽しんだ。

新作能は兵庫県丹波市の能楽師、上田敦史さん(49)が書き上げた。光秀が福知山城にいる旧友の武将、細川幽斎らの元に霊となって現れ、主君の織田信長を討った本能寺の変への思いなどを語り、負け戦となった山崎の戦いを幻の中に見せ、姿を消していくという物語。

舞台では光秀役の能楽師らが、気品のあるいでたちやしなやかな動きを見せながら謡った。

終盤での山崎の戦いの場面では、大丹波手づくり甲冑隊のメンバーらが出演。舞台下で刀を交え、合戦の様子を再現した。

館内は伝統芸能が醸し出す幽玄な世界に包まれ、観客たちは舞台のやり取りに注目していた。

謡曲の趣味を持つ大江町金屋の廉屋巧さん(76)は「甲冑隊が入り、ダイナミックな感じの能になっていました。光秀もうまく描かれ、すごくおもしろかった」と満足していた。

写真=明智光秀を主人公とした新作能

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