昭和時代の福知山踊りの光景を和紙人形で再現 夏の企画展で100点以上を展示
2022年08月04日 のニュース
京都府福知山市東中ノ町のたばこ店店主、根本きくゑさん(98)による和紙人形の夏の企画展「福知山踊りと広小路」が、同店に隣接するギャラリー菊紫で開かれている。半世紀にわたって作り続けてきた和紙人形を使い、広小路通りでの福知山踊りを再現した作品などが並び、来場者を楽しませている。8月末まで。
根本さんは50歳のころ、知人宅で見た和紙人形に、幼い日に遊んだ花嫁姿の「姉様人形」を重ね、独学で和紙人形作りを始めた。制作工程の紹介本を自費出版し、作品は福知山観光協会の推奨土産品として販売された時期もある。作品展示をするギャラリーを一昨年春にオープンし、企画展を定期開催している。
展示のメインとなるのは、ギャラリー中央に飾った大作。にぎやかだった昭和時代の福知山踊りの光景をイメージしたもので、櫓を囲んで福知山音頭の輪踊りをする人々と、その周りに金魚すくいやたこ焼き、ウナギ釣り、リンゴ飴など8つの屋台を置いた。
福知山踊りがテーマの作品は、これまでも展示しているが、櫓や屋台を家族らが新たに手作りし、和紙人形のしぐさやポーズなどで、子どもたちと母親、カップルらの喜怒哀楽も表現するなどアレンジしている。
このほか、座敷踊りや地方演奏などの作品も展示している。全部で100点以上の和紙人形を使った。
無料で自由に見学できる。時間は午前9時から午後5時(ドッコイセまつり開催日は終了時間)まで。問い合わせは、根本さんの次女・栄井さんにメールで。
メールアドレスはgallerykikushi@gmail.com
写真=にぎわう福知山踊りの光景がテーマの作品