光秀公に恥じぬ人生に-「そっくりさん」公立大4年生秋山さんが抱負

2022年06月11日 のニュース

 福知山のまちの礎を築いた戦国武将・明智光秀のそっくりさんを公募し、新聞広告やポスターのデザインに起用する京都府福知山市の企画で、光秀の座を射止めた福知山公立大学4年生の秋山蒼さん(22)。9日には市から、自身の姿が一面に掲載された両丹日日新聞(2日付)がプレゼントされた。新聞を見て秋山さんは、「光秀公に恥じない自分であり続けたい」と目を細めた

 市がまちの新たなPR戦略にと、光秀が時代を動かした本能寺の変(1582年6月2日)に合わせて2日に発表した「福知山の変」の取り組みの一つ。そっくりさんには国内外から50件の応募があった。

 秋山さんは静岡県出身。大学進学前は光秀について「教科書に載っている」程度の印象だったが、福知山に来てがらりと変わった。「冷静で残酷な逆臣と思っていたけれど、実は領民を思いやる優しい方で、福知山で親しまれていることが、今は分かる」と話す。

 そっくりさんには歴史好きの母親ら家族の応募でエントリー。グランプリの一報を受けた時には、「際立ったまちづくりの活動をしている人が選ばれると思っていたので、まさかという気持ちでびっくりしました」と振り返る。

 審査はそっくり度、思いなどで評価。秋山さんは、応募写真の凛とした表情、引っ込み思案ながら信念と情にあふれる人柄を書き込んだ家族の応援コメントも審査員たちの胸を打ち、「まだ“何者でもない”けれど、これから社会に変化を起こしていく人」とグランプリに決定した。

「本能寺の変のように、決断が道を開く。後悔しない人生の選択を」

 内記一丁目の福知山城で2日にあったそっくりさんのお披露目発表では、報道陣に囲まれ堂々と質問に答えた。新聞、テレビ、インターネットで発信されると、見ず知らずの人にも声をかけられて反響の大きさに驚いた。

 発表から1週間が過ぎた9日、新聞の自分を見て「撮影にめちゃくちゃ緊張して表情は70点」と苦笑い。「本能寺の変もそうですが、その時々にした決断が道を切り開いていく。うまくいく、いかないは別にして、後悔しない人生の選択をしていきたい」と気を引き締めた。

 

写真=両丹日日新聞の一面全面を飾った自身と対面する秋山さん

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