最も原初的な形式「黒木の鳥居」建て替え 元伊勢内宮
2022年05月28日 のニュース

京都府福知山市大江町内宮、元伊勢内宮皇大神社(後藤公一宮司)の黒木の鳥居が新しくなった。木の皮をつけたままのスギを使い、組み立てられている。6月5日午後2時から、現地で鳥居改修の竣工奉告祭を営み、くぐり初めをする。
元伊勢内宮は、三重県の伊勢神宮が今の場所にまつられるより54年前にまつられたとされる由緒ある神社。黒木の鳥居は最も原初的な形式の鳥居で、傷んだりすると建て替えている。前回は2008年に鳥居を替えたが、昨年12月に、鳥居の左右の柱をつないでいる横材「貫」の樹皮が剥がれて落ちた状態になっていた。
新しい鳥居の材は内宮地区内で調達。市内の施工業者が材を加工し、境内で組み立てて建てた。高さは約4・5メートル、上部の笠木の長さは約6メートルある。工事は5月17日から始め25日に終わった。
後藤宮司(68)は「黒木の鳥居は全国的にも数少ないと言われています。新しくなったので、多くの人たちに参拝していただきたい」と話している。
写真=新しくなった黒木の鳥居