ユニホームの支援受け、公立大サークルが福知山の軟式野球C級に参加

2022年04月26日 のニュース

 京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学の公認サークルで、軟式野球チームの「のぼ~る」が、市野球協会の社会人野球に今年度から参入した。立ち上げは2019年だが、予算の関係でユニホームが無く、新型コロナウイルスの影響で思うように活動ができなかった。そのような状況の中、“救いの手”があり、3年がかりで念願だった参入を果たせた。

 のぼ~るは、前代表で地域経営学部の4回生、岩野峻土さんら3人が設立。硬式野球部への入部を検討していたが、19年に廃部になってしまったことから、サークルを結成することにしたという。

 硬式では仲間が集まりにくいと考え、軟式のチームを作ることに。サッカー部の友人らに協力してもらい、公認サークル結成に必要な5人以上を確保して立ち上げた。

 しかし、新型コロナの流行により、サークル活動が停止されるなど、なかなか本格的な始動ができなかった。ユニホームも無い状態で、社会人野球への参入には、ほど遠い状態だったという。

 そんななか、サークル活動の停止が解除され、練習できる状況がようやく整った。さらに昨年8月、岩野さんが福知山市役所のインターンシップに参加した際、社会人野球への参入について、市役所野球部の監督、西村拓也さん(44)に相談したことが目標実現への弾みになった。

 ユニホームが無いことを伝えると、市役所野球部が使用していた旧ユニホームを無償で提供してもらえることに。ここから岩野さんらが手続きを進め、今年度から名を連ねることができた。

 サークルのメンバーは現在25人。28チームが参加する春季大会C級の部のトーナメントに出場していて、1回戦、2回戦を突破。次戦は5月1日に試合があり、勝利すれば準決勝に駒を進めることができる。

 のぼ~るの現代表で、情報学部3回生の土屋昇太郎さんは「野球経験者7割、未経験者3割ほどのチームで、練習は和気あいあいの雰囲気ですが、試合には本気で挑んでいます。まずは春季大会C級の部トーナメントでの優勝が目標です」と意気込んでいる。

 市野球協会の森下時彦会長(68)は「大学生チームの参入は、これが初めて。若い力が加わることは大変うれしいし、何年も続けていただき、地域の社会人野球を盛り上げてほしい」と期待している。

 

写真=春季大会C級の部で優勝をめざす「のぼ~る」のメンバー

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