半導体の需要拡大に対応 日本ピラー工業が長田野に105億で第2工場
2022年04月05日 のニュース
流体制御製品などの製造販売を手がける日本ピラー工業(岩波嘉信社長、本社・大阪府大阪市)は、半導体製造装置に使う継ぎ手、ポンプなどを製造する工場がある京都府福知山市の長田野工業団地内に、第2工場を建設する。5月以降に着工し、2023年9月の稼働開始をめざしている。
政府は、半導体の市場規模について、20年から30年の10年間で倍増すると予測。同社では、現在の市場動向も踏まえ、需要増加に対応する新工場を建てることにした。
継ぎ手やポンプなどは、福知山と熊本県の九州工場で製造しているが、新工場が稼働すれば、生産能力は現行の1・8倍ほどになるという。
すでに所有している土地に建てるといい、新工場は鉄筋コンクリート造の4階建てで、延べ床面積は約2万平方メートル。投資総額は105億円を見込んでいる。
宿南克彦・取締役専務執行役員は「半導体の需要拡大が続くなか、製造装置に必要な製品を提供する身として、供給責任があると思っています。人員規模は未定ですが、稼働が開始すれば、積極的に地元雇用を進めたい」と話している。
写真=第2工場の外観イメージ