三和荘支えた住民ボランティア組織が解散 運営NPO撤退で
2022年03月24日 のニュース
京都府福知山市三和町の三和荘サポートクラブ(後藤定司代表、31人)が解散した。寺尾の交流拠点施設・三和荘を守るため、運営する住民組織「NPO法人丹波・みわ」を2年半にわたって支援してきたが、同法人が3月末で撤退するため、活動に幕を下ろした。
三和荘は、旧町時代の2005年から地元住民らで構成する「丹波・みわ」が指定管理者制度を受け、様々な工夫と努力をして運営してきた。だが、市が三和荘を含めた指定管理者制度の見直し方針を打ち出したことで、三和荘の存続を心配する声が住民の間でも広がった。
そんな中、大切な地元の施設の力になりたいと、19年8月、三和荘サポートクラブが発足。40代から80代のメンバーが集い、ボランティアで三和荘周辺の草刈りやイベント準備などを行い、丹波・みわの運営に協力した。
その後、市は三和荘について、4月から市の直営施設に切り替え、地域公民館などを配置し公共的機能を強化、レストランと宿泊は民間活力を生かして継続する方針を決めた。大浴場は廃止する予定。
解散式は19日に、三和荘で開かれた。後藤代表(74)=菟原下一=はメンバーを前に「もう少し続けたかったと心残りがあるが、みなさんの地域を思う気持ちの中で、なんとか貢献できたと思っています。本当にありがとうございました。今後は住民が集まって応援していけるような施設になってほしい」とあいさつした。
市は三和荘の改修工事を22年度から23年度中に行う計画を立てている。事業終了の準備のため丹波・みわによる営業はレストランが27日、風呂・売店は29日までとなる。
写真上=三和荘周辺の草刈りをするサポートクラブ(昨年6月撮影)
写真下=解散式であいさつする後藤代表