厚生会館を建て替え文化ホールに 新年度に委員会立ち上げ
2022年03月06日 のニュース
京都府福知山市は、市街地の中ノにあり老朽化が進んだ厚生会館を、新たに文化ホールに建て替える考えで、本格検討に向けた骨子案を4日、明らかにした。客席は現在の約1千席より減らすが、文化活動の核となる施設としての機能のほか避難所機能も確保する。地元からは長年、コンサートや演劇が楽しめるホールの整備が求められていた。
市議会3月定例会の代表質問で議員の質問に、地域振興部長が答えた。
部長は「2015年に実施した市内各種団体へのヒアリング、19年の市民意識調査の結果を加味している。厚生会館は市民に親しまれ、イベントや人の流れとも親和性の高い施設。新文化ホールは、市民の声を反映するとともに丁寧に説明していきたい」と答えた。
市によると、客席を減らすのは、新型コロナウイルス流行前のイベント開催時の収容実績、現行の建築基準法などから判断したが、席数は未定。また、浸水想定区域内にあるため、浸水対策と避難所機能の確保は必須としている。
市は4月から、有識者や市内の文化関係団体らで作る検討委員会を立ち上げる予定で、その中で骨子案をたたき台に基本計画をまとめるほか、市民を対象にしたワークショップ、パブリックコメントの募集などで多くの声を集める予定にしている。
写真=建て替えが検討される厚生会館