長田野造成時に出土したお地蔵さんに、よだれかけ作り続け30年
2022年02月08日 のニュース

京都府福知山市平野町の老人会・四ツ葉会の安田久子さん(93)が、地元の平野公園(通称たぬき公園)に祭る地蔵尊3体のよだれかけを約30年間、毎年作り続けている。
地元住民によると、長田野工業団地造成の際、併せて宅地として平野町の造成工事をしていた1972年ごろ、数体の地蔵尊などが出土。そのうちの3体をたぬき公園で祭っている。
安田さんは、当時の成仁地区公民館長に依頼を受けて1994年ごろから、よだれかけを手縫いで作り始めた。自費で購入した赤色の布を使って3枚を仕上げ、8月中旬の地蔵盆(同公民館主催)に合わせて年に1回取り換えている。
地蔵盆は、平野町と大池坂町の老人会が交代で地蔵尊への供え物や花を飾り、成仁地区の5地域の子どもたちがお参りをして菓子をもらって帰るという。
安田さんは「お地蔵様のおかげで大きな事故がなく、成仁学区の子どもたちはみんな元気です。糸を針に通すのが大変になりましたが、元気な間はこの活動を続けていきたい」と話している。
写真=地蔵尊のよだれかけを作り続ける安田さん