2人に1人が高齢者の夜久野で住民協議会が雪かきなど支え合い

2022年01月19日 のニュース

 京都府福知山市夜久野町で、住民組織による「暮らしのささえ愛」事業が好評を得ている。有志の「ささえさん」が、依頼を受けた高齢者宅に出向き、福祉制度では対応できない作業をする。寒波に見舞われて積雪が多かった年末年始には、雪かきでの出動が目立った。

 夜久野は高齢者率が52%に達している。そこで、住民参加で高齢者や障害者の困り事を解決するため、住民組織・夜久野みらいまちづくり協議会の福祉あんしん部会(夜久昭広部会長)が昨年4月、有償ボランティア組織を立ち上げた。

 実行部隊の実行委員会(上山昭雄委員長)には現在、ささえさんとして82人が登録。事務局の出動要請を受けると、オレンジ色のユニホームを着て出向いて行く。

 これまでの利用実績は43件。当初は新型コロナウイルス禍での緊急事態宣言発令で活動を自粛していたが、解除後は徐々に増えて来た。

 依頼内容は草刈りや庭の掃除が中心だったが、師走に入るとシャッター洗いや溝掃除、窓ふき、しめ縄付け、正月用品の買い物代行などが増え、年末年始は雪かきが目立った。

 今冬は多いところで1メートル近い積雪を記録。雪かきは自宅の玄関口や勝手口から公道まで、人が通れる程度にすることを原則に取り組んだ。

 だれもが住み慣れた地域で安心して暮らせることを目的にした取り組み。利用料は1時間程度で500円。夜久部会長は「近所での助け合いもあり、雪かきの依頼は予想していたよりは少なかったです。ただ、一人でどうにもならないと困っている方はおられるので、気軽に相談してほしい」と話していた。

 

写真=高齢者宅で雪かきに精を出すささえさん(夜久野まち協提供)

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