電力の地産地消掲げ三段池総合体育館などに民間が太陽光パネル

2021年12月23日 のニュース

 京都府福知山市の公共施設3カ所に、民間事業者が太陽光発電設備を設置する官民連携の取り組みが進められている。「電力の地産地消」を掲げ、発電した電力はその施設で使われる。来年1月に設置工事を終えて順次発電を開始する予定。市民にも出資を呼びかけている。

 3施設は、猪崎の三段池公園総合体育館と武道館、問屋町の学校給食センターで、太陽光パネル計774枚を設置。各施設の年間消費電力量の3割前後の発電量を見込んでいる。

 取り組みは、2019年に福知山市や龍谷大学、京都北都信用金庫など5者で結んだ「地域貢献型再生可能エネルギー事業の推進に関する協定」に基づくもの。

 協定メンバーの地域電力会社「たんたんエナジー株式会社」(篠尾新町、木原浩貴社長)が100%出資する「たんたんエナジー発電合同会社」が、市の許可を得て、公共施設に太陽光発電設備を設置して管理する。

 電力の地産地消を市民協働で行うために、地域活性化へのファンド事業を手掛ける同協定メンバーの「プラスソーシャルインベストメント株式会社」(京都市上京区、野池雅人社長)が、たんたん合同会社の委託を受けて市民からの出資を募っている。

 市民出資は1口1万円からで、個人・団体や住所は問わない。事業期間は5年間とし、総額300万円をめざしている。出資者には売り上げに応じて、分配金が受け取れるなどの特典がある。

 木原社長は「3施設は子どもたちに関係する公共施設で、『自然の恵みの電気で子どもを育むファンド』として市民のみなさんと一緒にやっていきたい」と話す。

 市エネルギー・環境戦略課は「再エネ100%への市民の機運の高まりにつながればと期待しています」としている。


写真=市民出資も呼びかけて太陽光発電設備を設置する三段池公園総合体育館

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