源頼光没後1千年記念―鬼退治伝説の地で「大江山」を謡う
2021年11月16日 のニュース
健康能楽をする緑幸会(井上和幸さん主宰)は14日、京都府福知山市大江町河守中央の町総合会館で「秋の謡曲・仕舞大会」を開いた。素謡、仕舞などで市内外の会員が約30番を披露。福知山の3人が大江山の鬼退治を題材にした能曲目「大江山」を伝承の地で謡った。市文化祭の一つ。
井上さんはシテ方観世流の能楽師で、体が喜ぶ深い呼吸につながる謡と、体幹を無理なく鍛えられるすり足の組み合わせによる健康能楽を提唱して、会員を指導している。
大会は日ごろの成果を発表する場で、小学3年生から90代までの会員が出演した。今年は大江山の酒呑童子を退治した源頼光の没後1千年の節目を記念した「大江山」の素謡が、プログラムの最後を飾った。
市内在住の塩見哲郎さんが酒呑童子、前田竹司さんが源頼光、外賀伊三雄さんが頼光一行の武者役で、熱を込めて謡い、井上さんと他の会員らが後ろに座り舞台を盛り立てた。
写真=プログラムの最後を飾った「大江山」