放置ユズを有効活用 夜久野まちづくり協議会がジャム作り体験会
2021年11月11日 のニュース

放置されたままのユズを資源として生かそうと、福知山市夜久野町の住民組織、夜久野みらいまちづくり協議会(衣川裕次会長)は7日、同町山中公民館で、ユズの加工品作り体験会を開いた。市内各地から主婦らが参加してジャムとみそを作り、「風味豊かでおいしい」と好評だった。
民家や森林に放置されたままのユズが目立ち、有効活用してもらう普及活動として、協議会の移住・経済・交流部会のスペシャル班が計画。多くの応募があったが、新型コロナウイルス感染予防として密を避けるため先着15人で締め切った。

同町小倉の民家に高さ約5メートル、幅10メートル以上のユズの木の垣根があり、許可を受けたうえでメンバー7人が手分けをして150個を事前に収穫。調味料の配分や隠し味に加えるものを決めるために4回にわたって試作し、当日はメンバー4人が講師を務めて参加者にアドバイスをした。ユズの実を切ったり、下ろし金ですり下ろし、調味料を加えて、煮詰めて仕上げた。
それぞれを持ち帰って試食。「実や皮、種の汁まで丸ごと使ったジャムは、さわやかな味」「香り高いみそはおでんやご飯に乗せてもおいしい」などと感想が届いた。
来年には放置カキで干し柿作りをすることも考えている。
写真上=ユズの木の垣根で実を収穫するメンバー
写真下=ユズジャム作りを体験する参加者