色の判別しにくいハンデ乗り越え描いた墨彩画 元福高教員が京町で個展

2021年11月03日 のニュース

 京都府福知山市京町、ぎゃらりー京町で、生まれつき色の判別がしにくいハンディキャップがある90歳の山本真嗣さん(本名・寿さん)=宇治市=による「墨彩悠遊展」が開かれている。ハンデを墨色で補う手法で描いた墨彩画が約50点並ぶ。9日まで。鑑賞無料。
 山本さんは綾部市出身で、大学では美術史や水墨画を学び、1958年から7年間、福知山高校で日本史を教えた。

 墨彩画は墨と顔彩で描くが、色が判別しにくいハンデは長年積み重ねた経験と卓越した技術で克服し、素朴で、人の心を和らげる画風に仕上げていく。

 福知山市内では初の個展で、風景画を中心に出展。錦秋の嵐山や芸子さんが歩く先斗町、冬枯れの中の薬師寺、東大寺戒壇院など、京都、奈良の古都の情景を描いた作品が目を引く。

 また京都の舞妓、酒蔵、知恩院などを描いた小品を貼り付けた屏風、源氏物語宇治十帖を描いた貝絵、小倉百人一首の全首なども並び、訪れた人たちが各作品を味わっている。

 山本さんは「若いころに縁があった福知山で個展を開くことができました」と喜んでいる。

 4日休館。時間は午前9時から午後5時まで。
 
 
写真=錦秋の嵐山など見応えのある作品が並ぶ

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