スマホ画面見せるだけで割引に デジタル障害者手帳「ミライロID」導入
2021年09月01日 のニュース

スマートフォンの画面を見せるだけで障害者割引を受けられるデジタル障害者手帳「ミライロID」が、福知山市の市バス(大江、三和、夜久野)と、市有9公共施設で使えるようになった。
ミライロIDは、株式会社ミライロ(大阪市)が、2019年に発表・公開した障害者向けスマホアプリで、障害者手帳の情報を電子化している。
分かりやすく情報をまとめて使いやすく、手帳を持ち歩く必要もない。街中で手帳を出すことや記載情報を過度に見られるなどの心理的負担の軽減にもつながり、利便性が高まるという。
また、障害者手帳は都道府県などで形や様式が異なって250種類以上あり、割引事業者の確認に時間がかかることがあるが、アプリでは統一仕様のため確認作業が迅速化されることも利点とされている。
全国の鉄道や店舗、観光施設など利用できる所が増えていて、自治体が導入する動きも広がっている。自治体では、福知山市は全国54番目、府内では京都市に次いで2番目になる。
福知山市内には障害者手帳所持者が4500人おり、市障害者福祉課は「ご自身のスマホで完結するので、使いやすいと期待しています」と話す。
ミライロIDは「AppStore」、「GooglePlay」でダウンロードできる。
使用可能な9公共施設のうち、市営福知山駅東駐輪場(定期利用者のみ使用可能)を除く福知山城天守閣、三段池ラビハウス動物園など8施設は、緊急事態宣言で9月12日まで休館・休園している。
問い合わせは電話(24)7017か、ファクス(22)9073の同課まで。
写真=京都府仕様の「縦12センチ、横8センチの手帳」から「自分のスマホ」へ