コロナで図書館使えず電子書籍を貸し出し 福知山市、補正予算組み来年1月から
2021年08月26日 のニュース

新型コロナの影響で図書館が休館や利用制限になることが増えた。緊急事態宣言中の今は閲覧席が使えない。そこで京都府福知山市は、図書館に来館する必要がない電子書籍約1万タイトルの貸し出しサービスを来年1月から始める。対象は市民と市内在勤、在学者とする。
市は「利便性の向上とウィズコロナ社会に対応する来館型と非来館型でのハイブリッド図書館を整備したい」と意気込む。市議会9月定例会に上程する補正予算案の中に、3千万円を計上した。
補正予算は5億4800万円。図書館のほか市内事業者支援の期間延長などを盛り込んだ。
府の休業・営業時間短縮要請に伴う緊急事態措置協力金の対象外になる市内事業者の支援事業では、算定月を8月まで1カ月延長することで8200万円を新たに組む。
児童1人につき1台ずつ整備しているタブレット端末で学習ができるように、全放課後児童クラブのWi-Fi環境整備に1900万円を組み、教育と子育て施策の充実を図る。
■三段池公園食堂カフェに改装■
このほか、三段池公園総合体育館内の食堂を子育て世代が交流できるカフェにリニューアルすることや、保育士確保への就学資金貸付事業を始めるための予算も組んだ。
コロナの影響で中止となったお城まつりなどのイベント関連事業の減額を含め、補正後の一般会計総額は413億2100万円。
写真=図書館の本がスマホなどで読めるようになる。「返却」は自動なので返し忘れがない