道の駅農匠の郷、早期再開へ市が短期無償の「お試し利用」導入

2021年06月18日 のニュース

 京都府福知山市は夜久野高原の道の駅「農匠の郷やくの」で7月1日から、民間事業者らに施設を無償で暫定利用してもらう「トライアル・サウンディング」を実施する。貸し付け募集で応募がなく、4月から休業中の「夜久野高原温泉」など5施設と周辺の広場などが対象。現在、2者が参加申請している。利用後に有効活用のアイデアを聞き取り、再公募に向け、ニーズに応じた公募条件の整理をする。

 農匠の郷は約14万平方メートルの敷地に、市直営や公設民営など運営形態が異なる11施設が点在する。旧夜久野町時代に、宿泊施設の夜久野荘があった場所へ夜久野高原温泉などを1999年に開設して複合施設となり、2002年に「道の駅」になった。利用者は02年度の約30万人をピークに、車の流れが変わったこともあって減り続け、19年度には約12万5千人に落ち込んだ。施設の老朽化も進み、今後のあり方について検討を進めていた。

 市は昨夏、このうち指定管理6施設を貸し付け募集したが、新型コロナウイルス禍の影響もあり、応募がなかった。その後の相談で、和菓子販売「花あずき館」のみ、従来の民間事業者が3年間の貸し付け契約で営業を続けている。

 市が初めて取り組むトライアル・サウンディングは、施設をお試し利用し、手応えを得られれば本腰で運営に関わってもらう仕組み。民間事業者らはリスクが少なく参入しやすい。立地や使い勝手、採算性も確認できる。市側は業者の集客力や施設との相性をつかみ、ニーズに即した公募条件を検討できるメリットがある。

 夜久野高原温泉▽飲食施設・やくの本陣▽やくのベゴニア園▽夜久野荘▽研修施設・やくの一道庵-の5施設と、のんびり広場などが対象となる。

 利用期間は3カ月以内なら短期間でもよく、施設数を問わない。市の許可が下りれば用途外でも使え、イベントも開ける。利用後にアンケートやヒアリングをする。

 1次募集は現在、法人と個人事業主それぞれ1者が参加を予定。キャンピングやアウトドアをコンセプトに想定したゾーン内に位置する「のんびり広場」と「ベゴニア園」をそれぞれ使う。2次募集は9月1日から始め、10月1日から3カ月以内の期間で利用してもらう。

 市資産活用課公民連携係の土田信広係長は「休業期間が長くなるほど再開が難しくなる。民間事業者ならではの柔軟な発想での集客アイデアの提案を期待し、今回の取り組みに踏み切った。早期に再公募して営業再開をめざしたい」と話している。

 申し込み、問い合わせは同課=電話0773(24)7038=へ。
 
 
写真=農匠の郷やくのの全景

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