震災復興支援にゴーヤ栽培 地元朝市の協力得て川口中生徒会
2021年05月22日 のニュース

京都府福知山市野花、川口中学校の生徒会(岡七菜会長)は、緑のカーテンとなるゴーヤの栽培を始めた。校内で水やりなどをして育て、収穫した実は校区内の朝市で販売してもらう。収益金は東日本大震災の復興支援に役立てる。
川口中では2012年度に、授業でゴーヤ栽培を開始。翌年には実を販売して得た収益金を、東日本大震災の被災地にある宮城県気仙沼市の小原木中学校に贈った。
19年度からは生徒会の美化・ボランティア委員会が「KFP(川中生徒会復興支援プロジェクト)」を立ち上げ、全校規模で取り組んでいる。
今年度のプロジェクトには全校生徒50人中34人がボランティア登録。20日に1~3年生のボランティアら17人が、プランター24個に苗を1株ずつ植えた。
プランターは後日、校舎の外に置き、網を設置し、生徒らが朝、昼に水やりをする。収穫した実だけでなく、「住所(すみんじょ)朝市」代表の審千鶴子さん(75)に佃煮にして販売してもらうことにしている。
昨年は198個の実を収穫した。委員会の石井耶磨斗委員長(3年)は「東日本大震災で被災された人たちに喜んでもらえるよう、一生懸命育てたい。たくさんの実ができればうれしい」と話している。
写真=プランター1個に1株ずつ苗を植える生徒たち