手術支援ロボット「ダヴィンチ」導入 福知山市民病院、まず前立腺がん治療で
2021年05月06日 のニュース

京都府福知山市厚中問屋町の市立福知山市民病院(香川恵造院長)が、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入した。安全で正確に、患者の体への負担も少ない最先端医療が受けられるようになった。まずは保険適用の前立腺がんなどの泌尿器科で使い始め、将来的には外科や婦人科にも広げていきたいとしている。
ダヴィンチの導入費は約2億円。府北部では舞鶴共済病院に次いで2例目になる。

術者は、患部などを立体的に映すカメラモニターを見ながら、遠隔操作でハサミ、鉗子の機能を持つロボットの腕を駆使して緻密な手術ができる。
傷口が小さく、出血量も抑えられて患者の体への負担が少ない。前立腺がん摘出の場合、開腹手術では下腹部を20センチほど切る必要があるが、ダヴィンチ手術なら小指の先ぐらいの傷を数個と3センチ程度の傷一つで済む。
ダヴィンチ担当の鈴木啓・副診療部長兼泌尿器科医長は「これまでは(京都市など)遠方に行かなければできなかった医療が地元でできる」と力を込める。
写真上=市民病院に導入された手術支援ロボットのダヴィンチ
写真下=術者は操縦席に座り、立体画像を見ながら手元のコントローラーを操作する