高校生の和食全国コンテストでグランプリ 福知山淑徳2年、竹原悠眞君
2021年04月16日 のニュース

京都府福知山市正明寺、福知山淑徳高校調理系列2年生の竹原悠眞君が、「第4回高校生和食料理コンテスト」で、グランプリ(全国1位)に輝いた。ひな人形風の手毬寿司で挑み、栄冠を手にした。
コンテストは、若い世代の和食離れが進むなか、和食文化を未来につなげようと、東京すし和食調理専門学校が主催。今年のテーマは「家族への感謝の気持ちを込めたひなまつり料理」で、高校生を対象に募集。全国から182人がエントリーし、このうち7人が書類審査を突破した。
新型コロナウイルスの影響で、本選はリモートでの開催となり、実際に料理は作らず、5分間のプレゼンと写真付きレシピで審査。竹原君は、「家族へ贈るひな壇手毬寿司」と題した料理のレシピ、独自性のあるプレゼンで勝負した。

■リモート開催でプレゼンが高評価■
男雛と女雛を、マグロやイカなどを使った手毬寿司で、雪洞を紅芯大根で表現するなどして、ひな壇のように飾り付けた。色鮮やかで見た目に楽しく、酢飯を砂糖で甘めにして、子どもでも食べやすいように工夫した。
プレゼンでは、小学2年生の妹が、祖父母の家で毎年ひな人形を飾るのを楽しみにしているが、今年は新型コロナの影響で、祖父母の家に行けなかったことを残念に思っていたと伝えた。「そんな妹を喜ばせようと、ひな壇の寿司を作ることにしました」などとアピールした。
また実際に自宅でひな壇手毬寿司を作り、家族に振る舞う様子を撮影したビデオを流し、喜ぶ妹らの姿も審査員の心を打った。料理の見た目の美しさも評価され、グランプリを獲得できたという。
さらに竹原君は、インスタグラムに本選出場者のレシピと思いなどを投稿し、「いいね」の数で決める人気賞にも選ばれ、大会2冠を達成した。
■先輩たちに続き実質3連覇達成■
淑徳高は、本選が中止になった前回を除き、1、2回ともグランプリを獲得していて、これで実質3連覇を達成。竹原君は「レシピは2カ月ほどかけて考案しました。たくさん失敗もして完成させ、納得のいく料理ができました。先輩たちに続いてグランプリを獲得でき、とてもうれしいです」と喜んでいる。
写真上=竹原君考案の「家族へ贈るひな壇手毬寿司」
写真下=グランプリと人気賞のダブル受賞を喜ぶ竹原君