子どもたちのお腹と思い出満たした大江給食センター 最後の調理終える
2021年03月23日 のニュース

子どもたちにおいしい食事を届け、お腹と思い出を満たしてきた京都府福知山市大江町波美、市大江学校給食センターが今年度で廃止となる。最後の給食が19日に調理され、その役目を終えた。
センターは2000年に同町関から大江中学校そばの現在地に移設。当初は旧大江町の運営だったが、平成の大合併を経て06年からは市立に代わっている。旧3町で唯一残った給食センターだった。
近年は町内の有仁小学校を除く美河、美鈴両小学校と大江中学校に給食を届けてきた。しかし、市学校給食センター全体の円滑な運営を考え、施設を一元化するため廃止が決まった。
調理人は6人いて、通常は5人ずつ交代で作るが、最終日は6人全員であたった。メニューはカレーライスとツナサラダ、クレープの3品。調理員たちは食中毒などが起きないよう、いつも通り細心の注意を払いながら229人分を作った。
配送車を見送った大江学校給食センターの田中成昭所長(65)は「施設の老朽化もあって廃止となりました。調理器具の故障などがある中で、常に衛生面に気を付けて作り続けてきました。これまで携わってこられた調理人の方々や施設、機械には感謝の気持ちでいっぱいです」と話している。
写真=大江学校給食センターで最後となる給食を車に積み込む調理員たち