明智光秀敵方の居城 「猪崎城」の御城印を販売
2021年01月08日 のニュース
一般社団法人森の京都地域振興社(森の京都DMO)が、福知山市猪崎にあった中世の山城「猪崎城」の御城印を作った。明智光秀が築いた福知山城=内記一丁目=と比べると知名度は低い猪崎城に、スポットライトを当てた理由とは。
猪崎城は、福知山城とは由良川を挟んだ対岸にあり、織田信長に命じられた明智光秀が丹波攻略を行った際の敵方となる塩見氏の居城。遺構が良好な状態で残る城跡が城山公園として整備されている。
福知山城は、築城した光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の追い風を受けて来場者数を増やし、市が作る御城印は登城記念として人気を得ている。
森の京都DMOは、大河放送終了後の観光振興をにらむ。福知山城を起点にかつての城門を移築した寺、他の城跡などを巡る「まちなか歴史回遊」の可能性を探り、起爆剤の一つにと猪崎城の御城印を手がけた。
御城印は和紙を用いたA6サイズ。猪崎城跡-福知山城間の回遊をイメージして、右上に城主塩見氏の家紋「三階菱」、左下に光秀の「桔梗紋」を描く。
税込み300円。福知山駅北口の福知山観光案内所、蛇ケ端のゆらのガーデン内福知山城おみやげ処で購入できる。おみやげ処での販売は2月14日まで。
森の京都DMOは「『猪崎城とは?』『どこにあるの?』と関心を向けてもらい、福知山城だけにとどまらないまちなか観光のきっかけにと期待しています」と話している。
写真上=猪崎城の御城印
写真下=猪崎城跡から市街地を望む