かまどに湯気立てコンニャク作り 福知山市雲原で最盛期
2020年12月23日 のニュース

京都府福知山市雲原地区の特産品「雲原こんにゃく」作りが、最盛期を迎えている。60-70歳代の地元女性13人が交代でほぼ毎週末、加工場に集まり仕込んでいて、和気あいあいとした雰囲気で作業を進めている。
かつて地区内で盛んだったコンニャクづくりは、後継者不足などで一時期途絶えていたが、地元の小中学校が休校・閉校し、沈みがちな地域に活力を生み出そうと、2010年に女性たちが復活させた。
地元で収穫した3年物のコンニャクイモを使う。下茹(ゆ)でして皮をむいたあと、雲原の水と一緒にミキサーにかける。ソバ殻から取った灰汁(あく)を混ぜて寝かせ、手で丸めたあと、かまどの熱湯でゆがき冷水で締めて完成させる。
毎週日曜日に開店する北陵うまいもん市雲原店で、10月から3月まで販売している。ぷりぷりとした歯ごたえと滑らかな舌触りが良く、口コミなどで徐々に広まり、常連客も増えた。新町商店街の定期市「福知山ワンダーマーケット」に出店すれば、毎回ほぼ完売するほどの人気となった。
■地元の女性たちが復活させて10年■
今年は復活させて10周年の節目の年。ところが、新型コロナウイルスの影響で、出店先のイベントが続々と中止となり、「このままでは、コンニャクイモが余ってしまう」と不安を募らせている。
メンバーの一人、曽根ひとみさん(65)=雲原=は「イモを余らせまいと、地域が一丸となって注文を受け付けています。コロナに負けず、乗り越えたい」と意気込む。
メンバーが薦める食べ方は刺し身。2個入り(400グラム)400円。
写真=雲原こんにゃくをかまどでゆがく地元の女性