医療現場で重宝、感染リスク抑えるごみ収納器 福知山の「下町」企業が特許

2020年12月22日 のニュース

■地元で普及始まり「全国に」と意気込む■

 新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、京都府福知山市土師宮町の鉄工業、笹倉溶接工業(笹倉誠一社長)は、感染性廃棄物を収納する自社製品「ゴミヘル」の販路拡大をめざしている。手で押さえなくてもごみが圧縮でき、医療従事者らの感染リスクが低減できるほか、廃棄コストの削減にもつながる優れもの。これまでに市内の病院へ11台納品し、医療現場で重宝されている。

 病院が、感染の恐れのある病原体が付着した医療廃棄物を処分する場合、専用の段ボール箱に入れ、処理は専門業者に委託。感染リスクを避けるため、ごみを圧縮せずに廃棄するといい、処分費用がかさむという問題があった。

 ゴミヘル(幅51センチ×高さ93センチ×奥行き40センチ)は、これらの問題を解消。専用の段ボール箱をセットし、右側のペダルを踏んでふたを開け、ごみを入れたあと左側のペダルを踏むとふたが閉まり、さらに踏み込むと内ぶたが下がってごみが圧縮できる。

 6年前に笹倉社長(67)が開発したもので、2017年に特許を取得。圧縮せずに廃棄する場合と比べ、3割ほど収納量がアップするという。新型コロナの感染拡大で、防護服など大量のごみが出ていることから、全国展開に乗り出すことにした。

 ゴミヘルの価格は、メッキ鋼板を使用した製品が1台28万円ほどで、オールステンレスのものは38万円程度。段ボール箱のサイズによって、製品の寸法も変更できるという。
 
■独自製品多く開発 技術とアイデアで地域に活力を■

 ゴミヘルの考案、設計、製作まですべてを手がける笹倉社長は、これまでにも工場排水のろ過装置など、多くの独自製品を開発。幼少期から発明が好きだったといい、「この仕事は天職」と笑う。

 溝や段差を乗り越えやすいよう、工夫された運搬用台車の特許も、近く申請する予定。「『下町ロケット』のような夢のある会社をめざしています。今後も開発に力を入れ、技術力とアイデアで、福知山に活力を与えたい」と話している。
 
 
写真=地元で普及が始まり、全国展開をめざすゴミヘルと笹倉社長

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