サイバーセキュリティ-中小企業でもやっておくべき対策とは? セミナーで指南

2020年12月22日 のニュース

 地方都市の中小企業、団体を対象にしたインターネット上のセキュリティー対策セミナーが、このほど京都府福知山市駅南町のル・クレアで開かれた。総務省近畿総合通信局などで構成する関西サイバーセキュリティ・ネットワーク事務局主催。

ネット無しには企業活動が出来ない時代。日本を代表する大手企業でさえ、攻撃を受けて開発データを盗まれたり、顧客情報を漏らされたりといった深刻な被害を受けている。中小企業も、納品先からの対策強化圧力が強まり、対策をしていないと仕事がもらえなくなってきている。

とはいえ、対策に充てられる予算は限られ、人手も無い。そんな福知山の企業はどうすればいいのか-。セミナーは「サイバーセキュリティ・カフェ」と題して、気軽に相談しながら聞ける座談会形式で開き、新型コロナウイルス対策で席を離し、企業のIT担当者ら15人が参加した。

講師の一人、京都工芸繊維大学情報科学センターの桝田秀夫教授は、最近の情勢に触れながら、対策が「何も起こっていない時には、面倒なだけに思われる」もので、しかも完全な事前防御は「不可能だ」と断言。「それでも『ここまでやっています』と説明できないと、仕事がもらえない」として、中小企業でもやっておくべきことを紹介した。

 一つはデータの定期的なバックアップ。データを人質に取り、高額な「身代金」を要求してくる攻撃が増えているため、できるだけ自動的にバックアップが取れるようにと勧めた。またアカウント(ID)を共有せず、社員一人ずつ分けておき、だれがいつデータにアクセスしたか記録が残るようにしておくと、感染経路が分かり、事後対応もしやすい。消火訓練と同様に、定期的に訓練しておくことも提言した。

もう一人の講師は、福知山公立大学情報学部の衣川昌宏准教授。無線LANのルータやパソコンが「まだ動くから」と古いまま使っていることのリスクを紹介し、メーカーのホームページを定期的に確認してソフトウエアを最新のものにすること。メーカーのサポート期間が切れたものは買い替えることを提言。また、無線LANのルータは「買ってきた時には最大出力になっています。必要最小限に絞るのもいい」とアドバイスした。

ウィンドウズを最新の状態にしておくだけでも、メールやUSBメモリーなどからのウイルス感染予防に一定の効果があることを、実際にデモンストレーションして見せたりしながら説明。「毎月第2水曜日にウィンドウズのアップデートがあります。インストールの時間を作りましょう」と呼びかけた。

2人の講演後には、福知山公立大学情報学部の倉本到教授が加わって、講演を振り返りながら細部を掘り下げた。


写真上=無線LANの電波は、思っている以上に飛んでいることを見せながら対策の必要性を説いた
写真下=情報学の専門家2人が講師を務めた

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