豪雨災害から街を守る新しい排水機場 府議会が視察
2020年12月01日 のニュース

京都府議会の危機管理・建設交通常任委員会(12人)は26日、福知山市下荒河にある府の新荒河排水機場を視察した。排水ポンプや調節池などを実際に見て回りながら、排水能力など府職員の説明に耳を傾けた。
新荒河排水機場は、2014年の8月豪雨災害をきっかけに、同じ豪雨規模での床上浸水のおおむね解消をめざし、国、府、市が取り組んだ「総合的な治水対策事業」の一つ。駐車場などの周辺整備が残っているが、本体部分は完成しており、5月から稼働している。
府議会の一行は、2台設置された排水ポンプ、調節池などを見学。府河川砂防課の桑場功課長が同行し、排水ポンプは1台で毎秒5・5トン、25メートルプールなら45秒で排水する能力があること、調節池は20万トンの貯水が可能なことなどを説明した。
また視察に先立ち、篠尾新町の府中丹西土木事務所も訪れ、由良川水系での洪水の歴史、緊急治水対策の進捗状況などについて、府建設交通部の崎谷和貴理事、土木事務所の岩崎英徳所長から聞いた。
府議会委員長は「治水対策は、これからも推進してほしい。今回の視察については、今後の政策提言などにも生かしていきたい」と話していた。
写真=排水ポンプの前で説明を聴く府議会議員ら