国道への倒木防げ 9月の通行止め教訓に点検強化
2020年11月17日 のニュース

京都府福知山市内で9月、倒木が国道9号を塞ぐ事案が発生したことを受けて、国交省福知山河川国道事務所(矢野則弘所長)は、管内にある国道沿いの法面にある樹木の近接目視点検を進めている。
道路維持管理業者や同事務所職員らが、樹木の状況を確認して撤去などの対応が必要かを調べるため、日ごろしている目視での点検に加え、木に触れてもろさなどを調べる。
対象区間は京丹波町蒲生から福知山市夜久野町までの総延長61キロなどで、このうち、国道沿いの法面で自然木などが生えた場所を抽出し、2週間ほどかけて調査する。
木が枯れている▽空洞化が進んでいる▽亀裂が入っている-など、樹木が倒れやすい状態になっていないかを10項目で確認。ハンマーでたたいて音を聞いたり、根元に鉄棒を刺して根腐れが無いかなどを見極めている。
国道27号の舞鶴市吉坂から京丹波町蒲生までの総延長64キロでも作業を始めていて、2週間ほどかけて点検する。対応が必要なものは調査完了後に、伐採などを進めていく。
同事務所では「国道沿いで傾いたり、枯れたりしている木があれば連絡を」と呼びかけている。
写真=道路維持管理業者や同事務所職員らが木の状況を確認した