「コロナ禍の今こそ寺が心のよりどころに」と 写経募り改修の天井板に210枚

2020年11月24日 のニュース

 京都府福知山市上篠尾、浄土真宗本願寺派笹尾山・浄願寺(関秀法住職)は、本堂格天井の張り替えに合わせ、新しい天井板の裏面1枚ずつに檀信徒らの写経210枚を貼って奉納する。新型コロナウイルスで直接的なつながりが難しい今こそ、心のよりどころになればと写経を募ったところ、多くの人が思いを込めて寄せた。

 コロナの影響で人が集まりにくくなった。寺でも大勢での法要が勤めにくくなるなど、関住職(43)は人と人との距離を憂いていた。

 「こういう時だからこそ、寺として人とのつながりを大切にしたい」。老朽化した336枚の格天井の張り替え修理を控え、新しい天井板に写経を貼って奉納する「天井納経」を思い付いた。寺総代らにも相談して9月初めごろから、檀信徒らに協力を呼びかけた。

 20~30枚程度を見込んでいたが、日に日に数が増えていった。東京、大阪など遠方からも届き、予想を大きく上回る200枚を突破。参加人数は総勢約150人となり、年齢は幅広く90歳代を最高齢に、漢字がまだ書けない幼児がイラスト入りの平仮名で仕上げたものもある。コロナによる外出自粛中に毎日書きためた人もいた。

 このほど関住職が役員総代5人とともに、本堂で写経付きの天井板を奉納する法要を勤めた。これから天井の修理工事に入り、12月初旬に完成する。

 代表総代の竹下正博さん(83)は「こんなに集まるとは思いもしなかったのでうれしいかぎり。寺との新たな関わり方になったと思います」と喜ぶ。

 関住職は「コロナ禍にあって、みなさんがいろいろなことを思われ、写経をなさったのだと受け止めています。感謝を込めて読経させていただきました。末永く天井裏から私たちを見守っていてほしいと願っています」と、ずらりと並ぶ写経に目を向けた。


写真=張り替える新しい天井板に檀信徒の写経を貼り付けている

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