山中に点在の4神社を1カ所に 氏子減少で維持難しく

2020年11月24日 のニュース

 京都府福知山市大呂の山中に、創建600~700年の神社4社が点在している。人口減少、少子高齢化が続く地域。将来は神社の維持管理が難しくなる。そこで、参りやすい1カ所にまとめることになり、それぞれの御神体を新しい場所に移し、未来へと守り継いでいくための鎮座祭が、このほど営まれた。

 大呂は市域の北部の山間に位置し、約50戸の120人ほどが暮らす。全員が地区内にある福主、天満、八幡、鹿嶋4神社いずれかの氏子で、それぞれを先祖代々守ってきた。しかし、かつては総勢600人ほどいた住民の減少に歯止めがかからず、わずか2戸で管理する神社も出ている。

 「このままでは途絶えてしまう」。各神社総代を先頭に全住民に呼びかけて、4社をまとめる創生プロジェクト実行委員会(実行委員長・加藤喜重朗天満神社総代)を1年前に立ち上げ、協議を重ねてきた。

 遷座する場所は、大呂の古刹・天寧寺境内の一部を借りて整地した。“合同神社”として、4社連名表記の鳥居、それぞれの祠、住民が集えるベンチなどを設置。22日に4社でそれぞれ遷座祭をしてから、御神体を合同神社に移す鎮座祭へ。遷座祭は4社宮司の絹川明夫・庵我神社宮司と、応援の塩尻均・石田神社宮司=綾部市=が2社ずつ回った。
 
 鎮座祭に臨んだ加藤実行委員長(85)は「天満神社では私より年上の氏子が10人いる。山に登るのはしんどいし、このままでは維持管理ができなくなるという危機感があった。合同化の話は以前からあったが、なかなか進まず、今回ようやく実現できた」と話す。

 八幡神社総代で4社筆頭総代も務める加藤晋吾さん(74)は「守っていきたいという気持ちは、神社の枠を超えてみんな同じ。管理しやすいコンパクト化にも取り組めた。今後はそれぞれの氏子がそれぞれの祠を管理していくことになります。これからも大切にしていきたい」と目を細めた。


写真
上=遷座祭で四方はらいをする絹川宮司(天満神社で)
写真中=これまで地区内で点在していた福主、天満、八幡、鹿嶋4神社を1カ所に集めて新たな神社を建立した
写真下=合同神社に集まる4社の氏子ら

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