京都府中・北部の119番通報一元化 2024年開始へ事務協議会設置
2020年11月13日 のニュース

京都府福知山市など亀岡以北の6消防本部で、消防指令センターを共同運用することが正式に決まった。福知山市消防本部にセンターを設置し、府中・北部地域からの119番通報を一手に受けて、各消防本部に出動指令を出す。運用開始は2024年4月をめざす。
共同運用するのは、福知山、舞鶴、綾部、京丹後各市消防本部と京都中部、宮津与謝の消防組合で、管轄区域は7市3町に及ぶ。各地にある指令センターの維持費の削減、情報が一元化され迅速な応援が可能となるなどの利点がある。
18年から検討会を設置して会議を重ねていて、各市町で9、10両月にあった議会の議決により、正式に運用されることが決まった。
9日には、6消防本部でつくる消防指令事務協議会の設置式が、東羽合の市消防防災センターで開かれた。各消防長らが出席。代表して大橋一夫市長が府知事代理の綾城義治・府中丹広域振興局長に設置の届け出書を提出した。
事務協議会は今後、人員配置など運用に向けた話し合いを行う。
大橋市長は「近年、大規模な自然災害が発生しており、消防の果たす役割がますます重要となってくる。消防力の強化につながり、住民の安心と安全に大きく寄与できるものと確信している」とあいさつした。
写真=協議会設置の届け出書を提出する大橋市長(左)