京都府猟友会がドローン導入 有害鳥獣駆除の全国モデルケースとして

2020年10月11日 のニュース

 有害鳥獣対策などに無人航空機・ドローンを導入していくために、京都府猟友会(西村義一会長)の本部役員5人が、7日から9日までの3日間、福知山市にあるトレーニングセンターなどで講習を受け、資格を取得した。今後、府猟友会各支部で資格取得者を増やして導入を進める。

 府猟友会は21支部があり、会員数は1816人。有害鳥獣駆除は、山地を歩いてシカやイノシシの生息状況を現地調査し、ハンターを配置するなど豊富な経験と知識、体力が求められる。また、シカやイノシシを追わせる犬が必要だが、飼育は場所、訓練、餌、予防注射など大きな負担がかかっている。

 会員や犬の飼育者の減少・高齢化などが進む中で、府猟友会は、異常繁殖する野生鳥獣を効率的、近代的なやり方で駆除する方法を研究することにし、ドローンに着目。鳥獣の追い込み、生息調査、山の植生・危険箇所の空撮などを代用することを考えた。

 まず、ドローンのトレーニングセンターが地元にある福知山支部(下元照男支部長)が試験的に行ったところ、いろいろ利用できることが分かった。

 このため、府猟友会は全国組織の大日本猟友会にドローン活用の有用性を提案。大日本猟友会は研究開発に同意し、全国的なモデルケースとして、府猟友会が実用化を目指すことになった。

 資格取得講習は、福知山市大内山田にトレーニングセンターの「ドローンポート福知山」を持つ一般社団法人無人航空機操縦士養成協会が行い、4時間の座学と10時間の実技をした。

 実技は、トレーニングセンターや下地の旧中六人部小学校体育館を借りて実施。1人ずつドローンを始動し、指示されたコーンを置いたポイントまで飛ばして静止させたり、ほかの場所に移動させたりして、安全に飛行できるようしっかりとコントローラー操作の訓練をした。9日に試験を受け、資格を取得した。

 府猟友会は、ドローンに犬の代わりをさせ、スピーカーを付けて犬がほえる声で有害鳥獣を追い立てたり、シカ、イノシシなどの生育調査、爆竹の音やタカなどの声を発してサル、カラス、鵜の追い払いなど幅広い活用を考えている。

 ほかにも、GPSを付けたクマなどの生息位置の空撮や、災害時の空撮による関係機関への協力も構想に入れている。

 西村会長は「猟友会の活動に新しい手法を導入することで取り組みがしやすくなり、若い人たちに関心を持ってもらえて会員数の増加につながればうれしい」と話している。
 
 
写真=ドローン操作の試験を受ける会員

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