献血と骨髄バンク支援都市宣言 福知山市議会で成立

2020年09月10日 のニュース

 京都府福知山市の「献血と骨髄バンクの支援を広げる都市宣言」が10日、市議会9月定例会本会議で全員賛成の議決を得て、成立した。福知山は骨髄バンク発祥の地の一つとされる。地方自治体による献血と骨髄バンクに特化した都市宣言は全国的にも珍しく、更なる支援の広がりへの決意を表す。

 1991年に藤岡八重子さん=土師新町東=の娘・貴子さん(享年・13歳)が白血病で亡くなった。当時、貴子さんを救おうとした日新中学校の生徒たちや市民の取り組みは大きなうねりとなり、国を動かし、日本骨髄バンクの設立へと結びついた。

 議場ではNPO法人「献血と骨髄バンクの和を広げる会」の理事長として活動を続ける藤岡さんと、同会理事の大畑江美さんの2人が、都市宣言の成立を見守った。

 藤岡さんは「福知山発の新たな風が、また全国に広がっていけばと思っています。息の長い取り組みになっていってほしい」と期待を込めた。

 市は福知山東ライオンズクラブと共催して13日午後1時30分から、献血と骨髄バンクのための市民大会(両丹日日新聞社後援)を開き、その中で大橋一夫市長が都市宣言文を読み上げる。
 引き続いて、白血病で息子を亡くした神山清子さんが「息子 賢一の闘病体験」、愛知医科大学名誉教授で日本骨髄バンクの理事長を務める小寺良尚さんは「骨髄バンクのいま」をテーマにそれぞれ話す。2人はNHK連続テレビ小説「スカーレット」のモデルとなった。

 新型コロナウイルス感染予防のため無観客で行われ、「ユーチューブ」でライブ配信する。市や同クラブのホームページからも閲覧出来る。
 
 
写真=都市宣言の成立を見守る藤岡さん(右)と大畑さん(10日午前10時すぎ)

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